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いざリフォームをしたいと思っても、どこから手を付けたらいいのかよく解らないことばかりです。失敗しないリフォームをするためにも、完成までのスケジュールを立てて、順序だててすすめていくことをお勧めいたします。大まかなスケジュールとしては、以下の内容となります。
@リフォーム内容の決定及び情報収集
A資金計画
B依頼業者選び
C見積もり
D契約の締結
Eリフォーム工事の開始
Fリフォーム工事の完成
@リフォーム内容の決定及び情報収集
リフォームではまず、どこをリフォームするかを決めることからスタートします。住まいは建ててから人が暮らすようになると、使いにくさや動きにくさ、空間の大きさなどの不具合が気になりだしたりするものです。
家族全員が、住まいに持っている不満や要望などを出し合って、書き出してみることが必要でしょう。
全ての不満や要望に応えていては、費用がいくらあっても足りなくなりますので、書き出した中の優先順位をつけましょう。
具体的にリフォームする内容が決まったら、それに見合った情報を集めましょう。
例えば、住宅雑誌やインテリア雑誌、インターネットなどを通じて、リフォームの施工例や写真を見ておくこともとても参考になりますし、設備機器や床材、壁紙、カーテンなども各メーカーのショールームや住宅展示場などで実物を見ておくと完成後のイメージもより具体的になってきます。
A資金計画
リフォームの内容が決まったら、おおまかな予算を立てましょう。まず、いくら位までなら可能なのかの目安をつけるとともに、収集した情報などから工事代金などの世間相場を把握することが大切です。
また、一般的には、予算総額の10%〜20%くらいは、工事費以外に資金的な余裕を見ておいたほうがいいでしょう。
リフォームの場合、実際に床や壁を開けてみないと内部の状況がわからないことが多く、柱が腐っていたり、手抜き工事があったりした場合など追加の補強工事が必要になることも少なくありません。
また、直接の工事費以外にも契約書に必要な印紙税、ローンを借りる場合の手続きに必要な諸費用、建築確認申請が必要な場合はその申請費用、工事車両を止めておくスペースがない場合は駐車場代、仮住まいをする場合は、その住居費や引越し費用などが必要となります。
B依頼業者選び
リフォームの良し悪しは、リフォーム業者選びに大きく左右されるといわれています。リフォーム業者には、工務店やリフォーム専門業者のほかにも、内装や塗装、屋根工事などの専門の業者がいます。
リフォームの場所や規模を考慮して、適切な業者を選ぶことが大切です。しかし、信用できるリフォーム業者を選ぶのは難しいといえます。
一概には言えませんが、以下にいくつかのポイントを列挙します。
・事業年数が3年以上で、リフォームの実績が豊富
・電話の応対や訪問の際の態度に好感が持てる
・自社の営業内容や職人の状況をわかりやすく説明してくれる
・依頼者の希望や要望を詳しく聞いてくれる
・依頼者からの相談に対して丁寧に応対してくれる
・工事の工程や注意事項についてあらかじめ説明してくれる
・工事完了後の保障についても詳しく説明してくれる
・社内に建築士が常駐している
・リフォーム関連の業界団体に所属している
C見積もり
見積もりは、複数の業者に依頼するのが原則です。これは、適正な価格のチェックと誠意ある見積もりかどうかが比較できるからです。
通常2社〜3社に見積もりを依頼するのが適切ですが、各業者には、同じ条件で希望内容を伝え、別の業者からも見積もりを取っていることを話しておくのもマナーです。
ただし、受け取った見積書を他の業者に見せるのはマナー違反ですので注意してください。
基本的に建築業界では、見積もりは無料であるのが一般的ですが、中にはプランニング料を取る業者もありますので、見積もりを依頼する場合は、無料であるかどうかの確認もしておいたほうがいいでしょう。
D契約の締結
依頼業者が決まると、次は契約です。契約は必ず書面で取り交わすことが大切です。
契約した内容を明確に書面化しておくことは、後々のトラブルを防ぐだけでなく、仕上がりなどにクレームが生じた場合なども契約書の内容に沿って処理されることになりますので、工事に関することは何事も、契約書に盛り込んでおくようにしましょう。
決して口約束だけで済ませることが内容に注意してください。
Eリフォーム工事の開始
リフォーム工事が開始されると、さまざまな状況が発生してきます。荷物の整理などに伴ってトランクルームに荷物を預けたり、大規模なリフォームの場合は、仮住まいの準備が必要な場合がありますので事前の準備が大切です。
また、工事中は、隣近所へリフォーム工事をする旨の挨拶をしておくことも大切です。工事中は、工事車両の出入りや騒音、振動、ほこり、ごみの発生などでご迷惑をかけることになりますから、事前に知らせておくことがマナーです。
Fリフォーム工事の完成
工事が完了したら、必ず竣工検査を受け、引渡しを受けましょう。
引渡しを受けるときは、『工事完了確認書』を取り交わすのが一般的ですが、会社の人に立ち会ってもらい、図面通りできているか、仕様書通りに仕上がっているかなどを図面や仕様書と照らし合わせてチェックします。
もし図面と違っていたり、手直しが必要な場所が見つかった場合は、担当者に指示して直してもらいます。
また、引渡しをうるときは、住んでから見つかった瑕疵についての対応策などについて確認することも忘れないようにしてください。
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